アドラゴスファーマ 川越市(日本)のサノフィ生産拠点買収へ
ミュンヘン/パリ/東京 2022年10月13日-ドイツ ミュンヘンに本社を構える急成長中の医薬品開発製造受託企業(CDMO)であるアドラゴスファーマはサノフィと、東京近郊の川越市にある製薬生産拠点の買収に関する最終契約書を締結しました。サノフィとは長期的な供給契約も締結する予定で、2社は日本市場における戦略的パートナーとなります。さらに、日本国内だけでなく欧州や北米市場で新規顧客を獲得して川越工場で製造する計画です。今回の買収は日本市場への2度目の投資となり、これによりアドラゴスファーマは日本国内で上位3位に入る専業製造受託業者となります。
サノフィとアドラゴスファーマは、日本にあるサノフィ製造拠点のうち一つについて、所有権譲渡を行う最終契約書を締結しました。川越市に所在する同拠点は、50年を超える医薬品製造実績があります。買収以前はサノフィの工場として、日本やアジアの市場向けに経口固形剤や無菌液剤の製造、ならびに包装、外観検査および再試験サービスを行っていました。アドラゴスファーマは今後も、長期供給契約に基づきサノフィへの製造サービスを継続する予定で、今後2社は日本市場における戦略的パートナーとなります。日本はアドラゴスファーマにとって、中心的な3つの市場のうちの一つです。
川越工場には経験豊富なマネジメントチームと十分な訓練を積んだスタッフがおり、今後も同工場での勤務を継続します。アドラゴスファーマは今後、サノフィや新規顧客のために同工場のサービスと能力をさらに拡大すること、日本国内での製造能力を強化すること、そして経済的かつ高品質な製品を提供す
るというミッションを推進していくことを目指しています。
サノフィの生産供給部門国際クラスター・ヘッドのジェレミー・ゴルドナデルは「アドラゴスファーマとの提携により、最高品質の製品を提供し続けることができるうえ、川越工場のさらなる発展につなげられるのは喜ばしいことです。川越工場と従業員の皆さんは、買収後も変わらず努力を続けてくれると思います。今回の新たな旅立ちは、日本の顧客や患者様に大きな恩恵をもたらすこととなるでしょう」と述べています。
アドラゴスファーマのCEOアンドレアス・ラーベ博士は今回の買収を、世界トップレベルのCDMOを目指すうえでの重要な柱と位置づけてこう語りました。「サノフィとの良好な関係をさらに深められたのは喜ばしく光栄なことです。日本の製薬市場は世界でも有数の規模と魅力を誇るものの、CDMO市場は発展途上にあります。川越工場を活用すれば、国内外の顧客への供給能力が飛躍的に拡大します」
アドラゴスファーマのCTOであるマルコ・ゴーガスは「川越工場の従業員と能力には目を見張るものがあります。今後の成長における強固な基盤となるでしょう。」としたうえで、「サノフィと新規顧客のどちらについても、患者様のための経済的かつ高品質な製品を安定して届けられるよう尽力します。」と付け加えた。
取引の詳細な条件は明らかにされていません。慣習的な取引完了条件に従って行われる予定です。
アドラゴスについて
アドラゴスファーマは、ドイツのミュンヘンに本社を構えグローバル展開するCDMOである。買収により欧州、北米、日本での既存の製造ネットワークを拡大し数年以内に世界トップの地位を獲得することで、カスタマーサービスとデータ中心主義の新基準を打ち立てることを目標に掲げている。バイ・アンド・ビルドの成長戦略で、北欧の大手未公開株式投資会社であるFSNキャピタルや、多角経営を行うドイツの大手ファミリーオフィスのプランゲグループからの支援を得ている。現在、フランス、ドイツ、および日本で4つの製造拠点を運営している。 www.adragos-pharma.com
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