当社のお客様中心主義のアプローチと、拠点買収後の最適化や投資について、最高商務責任者(CCO)Henny Zijlstraが情報サイト「Outsourcing Pharma」でのインタビューで語りました。
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ドイツのCDMOであるアドラゴスファーマは拡大志向で、新たな市場にも裾野を広げています。
同社は現在リブロン(フランス)、ライプツィヒ(ドイツ)、アテネ(ギリシャ)、川越市(日本)の4つの拠点を有しています。つい最近もアドラゴスはパートナーのプランゲグループと共同で、ノルウェーに所在するフレゼニウス・カービの無菌製剤生産拠点の買収を完了させました。
最高商務責任者(CCO)Henny Zijlstra氏は医薬品総合展「CPHI Barcelona 2023」で行われた情報サイト「Outsourcing Pharma」によるインタビューで、成長に欠かせないのはお客様中心主義に重点を置くことと新規拠点を最適化させることだと語りました。「買収するどの拠点についても、最適化と投資を行っています。買収当時の形態は拠点により様々ですが、必ずオペレーションの強化を行います。たとえば、リブロン工場とライプツィヒ工場の場合、新規の生産ラインを導入し、既存のシステムにも大幅な投資を行っています。」
「アテネの拠点は当社の開発の要で、長い歴史と素晴らしい実績があります。お客様からのフィードバックを受けて、高薬理活性原薬の取り扱いも開始しました。お客様からのご希望が多いにもかかわらずCDMOでの取り扱いが少ない分野でしたので、参入しがいがあります。」またZijlstra氏は、大手製薬会社サノフィから3月に買収した日本拠点を同社の要衝だと述べています。
この拠点の買収によりアドラゴスは差別化に成功し、日本国内で3位のCDMOとなりました。Zijlstra氏は、急成長する日本市場に欧州や北米の新規顧客を獲得する予定だと意気込みを見せます。
「独自の製品を持たない当社は、中立的な立ち位置にいます。英語でのコミュニケーションもできますので、欧州や米国の企業にも対応可能です。川越工場のチームは、大手製薬企業のメンタリティを持った素晴らしい人材です。」「感覚としては、まるで日本市場にいる欧州のチームと仕事をしているようです。これは成長への大きなチャンスです。」
多くの国際的な市場に事業展開していることで、アドラゴスは顧客に魅力的なEnd to Endのソリューションを提供することもできます。「対応できる海外市場がいくつもあるのは素晴らしいメリットです。CDMOのネットワークとギリシャ拠点の開発力を組み合わせることで、コスト競争力が生まれます。さらに、日本市場に対応しているCDMOはそう多くありません。そのため、当社が真のグローバルプレイヤーになれるのです。」と加えました。
急成長中ではあるが、CDMO市場全体でいえばアドラゴスはまだ小規模です。とはいえ、大手CDMOのシニアディレクター経験のあるZijlstra氏は、同社の規模と文化こそが、入社を決めたポイントだったと言います。
「業界最大級のCDMOで働いた身としては、小さくてもお客様を中心に考えて力強く成長している会社に入社するのは心躍るものがありました」と語ります。
「スピード、アジリティ、カスタマイゼーションというのはどれもよく耳にするバスワードですが、アドラゴスでならそれを実践できるのです。たとえば、CDAの署名が必要ならたった数時間でできます。CEOにちょっと聞きたいことがあれば、すぐ聞けて答えが返ってきます。」
「大手のCDMOに比べて、意思決定が速いのです。本当にスピード感がありますし、社内ではお客様中心主義が浸透しています。ビジネスモデルも柔軟にできます。追加の費用や投資、リソースが必要な場合、使えるのです。
今の規模でのアドラゴスは迅速に動き簡単に対応することができていますが、今後の課題は業務を拡大していく中でもこのお客様中心主義を維持できるかどうかでしょう。
出典:https://www.outsourcing-pharma.com/Article/2023/11/23/Adragos-Pharma-s-Japanese-site-is-sweet-spot-among-acquisitions?aca_news_section=Global%20Industry%20News