プランゲグループとアドラゴスファーマが北欧最大の製造拠点の買収に成功

プレッテンベルク/ミュンヘン/ハルデン 2024年3月1日-プランゲグループとその関連会社で欧州で急成長中のCDMOであるアドラゴスファーマは、ハルデン(ノルウェー)にあるフレゼニウス・カービの製造拠点の買収を完了しました。同拠点は有数の無菌液剤製造施設です。この戦略的な一手により、成長への多くの道が開かれることとなります。

今回の買収はプランゲグループとアドラゴスファーマの双方にとって、世界的なプレゼンスの拡大と無菌液剤の製造能力の大幅増強を目指すうえで大きなマイルストーンとなります。

ハルデン工場はノルウェーの戦略的な中心地にあり、北欧地域の中で最大かつ最も高度な無菌製造施設の一つです。IVバッグ、アンプルやバイアルの成形同時充填での無菌液剤の生産のほか、現地市場向けの調合操作も可能な最新設備を備えています。同工場は、フレゼニウス・カービの北欧における製造能力の基盤であっただけでなく、すでに製造受託業者として他の大手製薬企業からの受注もあり、世界70を超える国に供給しています。

プランゲグループはドイツの大手同族企業で、製薬会社やCDMOを投資により成長させてきた多くの実績を持っています。創業当時からアドラゴスファーマに投資しており、現在も主要株主であることからも、この分野に長期的にコミットしていることが見てとれます。

プランゲグループ会長兼オーナーのオットー・プランゲは、次のように付け加えています。「ハルデン工場の将来を築くパートナーとしてわが社が最もふさわしいと、フレゼニウス・カービが信頼してくれたことに感謝しています。経験豊富なハルデンの従業員と手を取り合い、フレゼニウスや他の大手製薬企業に加えて、わが社が約束する信頼性の高いグローバル供給を必要とする新たな顧客を獲得していきます」

フレゼニウス・カービの医薬品管理部門ヘッド、ハンス=クリスティアン・マイヤー博士は「手続きが完了したことで、ようやくプランゲグループが工場を発展させ、成算があり確実な事業計画を実行に移せるようになります」と語りました。

アドラゴスファーマのCEOであるアンドレアス・ラーベ博士は、買収について「プランゲグループと協力することで、世界規模での品質と信頼性を実現し、お客様と患者様の両方に恩恵をもたらすという共通の目標に向かって歩みを進めていきます」と述べています。今回の買収により、拠点の能力を増強させる、献身的な従業員たちの素晴らしい専門知識を目に見える形で活かすなど、新たな可能性を解き放つことができます。つまり、成長とイノベーションを促すことができるのです」

アドラゴスファーマは欧州で急成長を遂げている注目のCDMOで、近年数々の賞を受賞しています。アドラゴスファーマの成長の最大要因は、カスタマー中心主義を非常に重視していること、そして欧州と日本の製造拠点での最高の製造水準へのこだわりです。

取引の詳細な条件は明らかにされていません。

プランゲグループについて: 

プランゲグループは、世界8か国の60超の企業(製薬・ヘルスケア・IT・データサイエンス・金属加工業など)の過半数の株式を所有している、大手同族企業。同グループはオットー・プランゲにより、典型的なドイツの中小企業(SME)精神のもとに設立されているため、地域社会での社会貢献やプロボノ活動に深い関心を持ち、持続可能で健全な成長を提唱している。

アドラゴスファーマについて: 

アドラゴスファーマは、ドイツのミュンヘンに本社を構えグローバル展開するCDMOである。買収により欧州、北米、日本での既存の製造ネットワークを拡大し数年以内に世界トップの地位を獲得することで、カスタマーサービスとデータ中心主義の新基準を打ち立てることを目標に掲げている。バイ・アンド・ビルドの成長戦略で、北欧の大手投資会社であるFSNキャピタルや、多角経営を行うドイツの大手同族企業のプランゲグループからの支援を得ている。現在は製造拠点をフランス、ドイツ、日本で、開発センターをギリシャで運営している。

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