プランゲグループとアドラゴスファーマ フレゼニウス・カービ社のハルデン事業所を買収

by Valeria Cardellini · 11月 15, 2023

プレッテンベルク/ミュンヘン/ハルデン、2023年11月15日-プランゲグループと関連会社アドラゴスファーマは、フレゼニウス・カービ社と、ノルウェーのハルデンに所在する無菌医薬品製造拠点の買収に関わる最終契約書にサインしたことを発表しました。この取引の一環として、フレゼニウス・カービ社はハルデン工場で製造される製品の長期供給契約を獲得します。今回の買収はプランゲグループとアドラゴスファーマの双方にとって、世界的なプレゼンスを拡大し無菌液剤の製造能力を大幅に増強できる重要なマイルストーンとなります。

ハルデン工場はノルウェーの戦略的な中心地にあり、北欧地域の中で最大かつ最も高度な無菌製造施設の一つです。IVバッグ、アンプル、成形同時充填やその他の医薬品剤形などを生産できる最新設備を備えています。同工場は、フレゼニウス・カービの北欧における製造能力の基盤であっただけでなく、すでに製造受託業者として他の大手製薬企業からの受注もしています。

プランゲグループはドイツの大手ファミリーオフィスで、製薬会社やCDMOを投資により成長させてきた多くの実績を持っています。プランゲグループは初期からアドラゴスファーマに投資しており、現在も主要株主であることからも、この分野に長期的にコミットしていることが見てとれます。

プランゲグループ会長のオットー・プランゲは、今回の買収について次のように展望を語りました。「フレゼニウス・カービとの提携は、プランゲグループがお客様への供給や世界中の患者様の治療に携わるうえで持っている品質や信頼に対するコミットメントと共鳴する戦略的な一歩です。アドラゴスファーマと提携することで、ハルデン工場の、従業員

の努力により育まれたポテンシャルを高めることができます。従業員を大切にし専門知識を伸ばすことで、工場の伝統と信頼性を守っていきたいと思います」

アドラゴスファーマは欧州で急成長を遂げている注目のCDMOで、近年数々の賞を受賞しています。アドラゴスファーマの成長の最大要因は、カスタマーサービスを非常に重視していること、そして欧州と日本の製造拠点での最高の製造水準へのこだわりです。

アドラゴスファーマのCEOであるアンドレアス・ラーベ博士は「ハルデン工場がアドラゴスファーマのネットワークに加わったのは素晴らしいことです。ハルデン工場には多様な技術と、拡張できる広大なスペースがあり、お客様の特殊なニーズに合わせてサービスを変化させることができます。欧州で最上級の無菌製造施設となるでしょう」と述べています。

フレゼニウス・カービ社のシニア・バイスプレジデント、ハンス=クリスティアン・マイヤー博士は「今回の売却は、わが社のネットワークを効率化し、中核的な専門分野に集中するための戦略として決定したものです。プランゲグループとアドラゴスファーマなら、ハルデン工場の伝統を受け継いでいってくれると思います」と語っています。

取引の詳細な条件は明らかにされておらず、慣習的な取引完了条件に従って行われる予定です。

プランゲグループについて:

プランゲグループは、世界9か国の60超の企業(製薬・ヘルスケア・IT・データサイエンス・金属加工業など)の過半数の株式を所有している、大手ファミリーオフィス。同グループはオットー・プランゲにより、典型的なドイツの中小企業(SME)精神のもとに設立されているため、地域社会での社会貢献やプロボノ活動に深い関心を持ち、持続可能で健全な成長を提唱している。

アドラゴスファーマについて:

アドラゴスファーマは、ドイツのミュンヘンに本社を構えグローバル展開するCDMOである。買収により欧州、北米、日本での既存の製造ネットワークを拡大し数年以内に世界ト

ップの地位を獲得することで、カスタマーサービスとデータ中心主義の新基準を打ち立てることを目標に掲げている。バイ・アンド・ビルドの成長戦略で、北欧の大手投資会社であるFSNキャピタルや、多角経営を行うドイツの大手ファミリーオフィスのプランゲグループからの支援を得ている。現在は製造拠点をフランス、ドイツ、日本で、開発センターをギリシャで運営している。

メディアの問い合わせはこちら:

プランゲグループ

heckerodt@prange-pharma.de

アドラゴスファーマ

publicrelations@adragos-pharma.com

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